先日、ご紹介した小さなネウマ譜
小さなネウマ譜
小さな楽譜の写本一葉。以前にご紹介した時祷書より少し大きい16世紀ネウマ譜。現代に伝わる五線のものよりも古い四線の譜線です。
今回は大きいタイプのネウマ譜です
大きいタイプでも、以前に紹介した事のあるモノに近いのですが
グレゴリオ聖歌
歌詞に記された文字はラテン語によるもの。ルネサンス期に扱われた書体、ゴシック・ロトゥンダ体を用い、イカ墨や植物などの色素をインクとし手作業で写された写本。グレゴリオ聖歌はローマカトリック教会の聖歌となり、楽譜は四角い記号の音符で記されたネウマ譜
赤で四本の線が引かれた四線は、五線よりも古いとされております。個性的なアルファベット一文字が装飾されており、版型はフォリオ版(大型版)の一葉
上記のモノよりも大きいサイズとなります。
大きいサイズには、やはり理由があります。
教会や修道会で一度に大勢の人が見る為の物だと考えられます。
こちらは羊の皮を薄くなめした羊皮紙となり、
紙より耐久性があり永い時代を越えられる前提というのはもちろんの事
丁寧に時間を掛けて手書きされた写本となります。
こちらはおよそ1640年頃のスペインもしくは南仏の物
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