本日は15世紀頃のグレゴリオ聖歌 ネウマ譜をご紹介
歌詞に記された文字はラテン語によるもの
ルネサンス期に扱われた書体、ゴシック・ロトゥンダ体を用い、
イカ墨や植物などの色素をインクとし手作業で写された写本
グレゴリオ聖歌はローマカトリック教会の聖歌となり、楽譜は四角い記号の音符で記されたネウマ譜
赤で四本の線が引かれた四線は、五線よりも古いとされております。
個性的なアルファベット一文字が装飾されており、版型はフォリオ版(大型版)の一葉
表面
裏面
こちらご売約となりました。
二枚目
表面
裏面
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恐らく中世の教会や修道院で一度に大勢が見るための物と思われます。
また、こちらの写本はイタリアで買い付けた物となり羊皮紙ではなく古い厚紙となります。
古い楽譜の大きさ
国内でも人気の古い楽譜ですが、あまり知られていない大きさの比較。生まれた国はバラバラですが、およそ1400年~1600年代の楽譜の物で代表的な3枚を対象としました。一般的にはグレゴリオ聖歌やネウマ譜と呼ばれている物です。
小さなネウマ譜
小さな楽譜の写本一葉。以前にご紹介した時祷書より少し大きい16世紀ネウマ譜。現代に伝わる五線のものよりも古い四線の譜線です。
時祷書
古代から文学や神聖な文書の筆写に使われてきた動物の皮をなめして加工して作った書写材料の羊皮紙に手作業で膨大な時間を費やして丁寧に記されたラテン語